労働審判手続きが申し立てられ会社に申立書が届きました。しかしその申立書の日本語がおかしく意味不明な箇所があります。どのように対処、反論するべきでしょうか?
これはしばしば起こることです。稀に弁護士が作成した申立書でもこうして悩むことがあります。
申立書に反論する書面は答弁書です。答弁書では大きく分けて、申立書に対する認否と会社側の主張で構成されます。
ここでは認否をどうするかが問題となります。
申立書の構成にもよりますが、意味不明な箇所については「主張の趣旨を理解しかねるので否認する。」とするので良いです。
よく理解できないままに何となく認めてしまってはその部分が争点にならずに労働者側の主張どおりに認定されてしまうので、それを防ぐためにも否認しましょう。
認否を終えたとして、会社側の主張を論理的に誰が読んでも分かりやすい文章にしましょう。
労働審判は会社側と労働者側のストーリーのどちらが合理的かが問われます。
申立書に意味不明な箇所があるということは会社側にとって有利なことですので喜ぶべきことです。
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