従業員が社内で気を失い倒れたので救急車で搬送してもらいました。総務部従業員が付き添ったのですが緊急時の措置として造影剤の注入の可否をドクターから尋ねられ思わず「お願いします」と答えました。その後ご家族が駆け付けて造影剤の件は特に問題視されなかったのですが、こうした場合この総務部従業員の対応は法的にまずかったでしょうか?

 

 
造影剤は副作用が起こることがあるのでドクターはその注入の可否を尋ねたのでしょう。
一従業員のアレルギーについて会社の誰も知らないのが現実だと思います。
ご質問の場合でも何も知らなかったであろうと推測できます。このような場合に造影剤注入のような医療行為の可否を会社の同僚が答えるべきかが問題となります。

私は「ドクターがするべきだと思うことをしてください。もし造影剤を注入すべきだと思うのならそうしてください。」と答えるべきだと考えます。
なぜなら、生命身体の危険が生じている緊急事態においては、何かをやることと何かをやらないことの両方にリスクがあるのでそもそも素人が判断するべきではありません。
ドクターは必要だと判断したからこそ造影剤の注入の可否を尋ねたのであり、可能性としてはリスクよりもメリットが大きいと判断したのでしょう。
そうすれば、特別な事情がない限りはドクターの方針に従うのが良いと思います。

会社は従業員のためにできることをするべき義務があります。
このような緊急事態ですと、速やかに救急車を呼び病院に運び込むよう手配をすること、家族に速やかに知らせること、家族が到着するまではドクターやナースとコミュニケーションをとること、が求められます。

ご質問の総務部従業員の対応で法的に問題ありません。
 

 
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